COMPANY企業情報
梅雨明けの青空に湧き立つ入道雲。本格的な夏を迎えました。
今年の夏は例年以上に暑さが厳しくなりそうですが、元気で乗り切りたいものです。
さて、このたび2024年7月1日、私どもシーアールグループは創業第57期首を迎えることが出来ました。
これもひとえに、社員の皆様、当社をご愛顧いただいておりますお客様、ビジネスパートナーの皆様、地域の皆様のご厚情・ご支援、そして、これまでの幾多の困難を乗り越えながら、当社と共に歩んで下さった諸先輩方の挑戦と努力の賜物と、心より感謝申し上げます。
先行き不透明な中、直面する変化と課題に将来を見据えて対策 ~前期振り返り~
コロナによるパンデミックも一段落し、回復に向かう国内経済ではありますが、現実には円安デフレ景気は以前にも増して鈍化し、環境や社会問題等の多くの将来不安に関連した課題が山積しています。短期的な将来すら予測が困難な現在、その不安を払拭するには、将来予測を基に情報を俯瞰して的確に判断しながら、『今現在』に対して対策を講じる一方で、『将来』に対しても対策を講じなければならない、成功体験の通じない非常に厳しい時代となっています。
未来の明示と意志表明、創出する価値を約束~ブレずに方向性を維持するために~
今、経営としてすべきは『正確な分析に基づく未来予想』です。しかし、事業環境が激動し、不確実性の時代とも言われる中で、ビジネスの前提は崩れ、どこにも正解は無く、成功体験も通じません。そのため、いくら分析しても未来予測は外れる可能性が高いです。
現在できることは、30年先、50年先に創ろうとしている『未来を明示』し、どういう思いで事業を営み、どう貢献し、どんな価値を創出しようとしているかを周囲に納得してもらい、ステークホルダーに明確に表現し『約束』することで、未来予測のブレを最小化し、方向性を維持することだと考えています。
「パーパス」の浸透と体現化の推進 ~当社の今期の取り組み~
今期は、このブレを最小化しながらすべてを前進させる原動力として、『パーパス』を浸透させ、機能させたいと思っています。
1.パーパスの“見せる化”で、訴求し『認知』させる
まず『認知』が必要です。
フレーズを具体的にメッセージや社内報、掲示板、HPなどで視覚的に訴求します。
2.パーパスの深い『理解』と日々の業務に落とし込むための啓発
次に『理解』が必要です。
真意が理解され、普段の業務に結び付けられるよう、研修など時間と場を設けます。
3.パーパスへの『共感』と「自分事」化
三つ目は『共感』です。
全社方針に共感し、『やらされている』から『やりたい』に当事者意識が変わり、表彰制度やアワードなどコミュニケーションの機会を増やしてエンゲージメントの向上を図ります。
4.パーパスに基づいた『行動』と称賛を、働く仲間で共有
最後に『行動』です。
全社方針に沿った行動を行い、周囲から評価され、好影響を与える体験談やエピソードを共有する機会を増やします。
さらに、評価制度とのリンクアップにより『パーパスの体現化』を進めます。
「三方よし」から「五方よし」へ
~社会に必要とされ選ばれ続ける「持続的成長企業」を目指す~
現在のシーアールグループは昭和43年の創業から今年で57期を迎えます。
昔から『売り手よし』『買い手よし』『世間よし』の『三方よし』の精神がありますが、非常に厳しい競争と変化にさらされ、物流を中核とした、支え支えられるグループづくりの中で持続的な経営が必要な現代においては、『社員』『株主投資家』を加えた五つのステークホルダー全てに還元する『五方よし』が必要な時代です。
2050年に向けた社会は、人口減少下での縮小経済を成熟社会への移行と捉え、引き続き、創業時の継承すべき価値観や理念を『軸』とし、常に時代に合わせて変化し、社会に必要とされ、選ばれ続けることで、『持続的な成長』を目指して参ります。
これから夏本番です。どうぞ健康に留意してお過ごしください。
皆様のご健勝とご多幸を祈念しまして、期首のご挨拶といたします。
2024年7月
株式会社シーアールホールディング
代表取締役 大久保 泰造